「役員報酬」と聞くと、自分には縁のないものだと考える会社員の方も多いでしょう。実際、役員報酬を貰えるのは会社の中でもほんの一握りの人達だけです。しかし、役員報酬は会社員じゃなくても貰うことができます。そこで今回は、どんな人が貰うことができるのか解説していきます。
役員報酬とは?
役員報酬とは一言で言うと「役員と呼ばれる人に支給する報酬」です。
役員とは、「会社の取締役や会計参与、監査役を指す(会社法第329条)」としており、これに加えて執行役や理事なども含む会社もあります。
役員報酬は現金支給だけじゃない
「報酬」と聞くと、普通は現金での受け取りを想像しますが、役員報酬の場合、必ずしもそうではありません。
役員報酬には下記のような現金と同じ価値のあるもので対応する場合もあります。
・ 会社より無償で与えられた資産
・ 会社が役員に貸し付けた金銭に対する利息およびその返済の免除
・ 会社が役員に貸し与えた住居の家賃や役員が契約している生命保険料の免除
役員報酬は誰でも貰うことができる
役員報酬は一般企業の役員にしか支給されないものだと思っている方もいるかもしれません。しかし、役員報酬はどんな人にでも受け取るチャンスはあるのです。
ポイントは「個人事業主」と「法人成り」
会社員のあなたが役員報酬を貰うには、当然役員にならなければいけません。今の役職にもよりますが、一般企業で役員になる為には、それなりの時間がかかります。
しかし、それよりも短期間で役員報酬を得る方法があります。それは個人で「起業」することです。
「いきなり起業なんてムリだよ!」という方がほとんどだと思いますが、実は起業することはそんなに難しいことではありません。
昔は起業するには資本金が必要でしたが、今は資本金がなくても気軽に起業することができます。税務署に「個人事業主に関する書類」を提出するだけで、あなたも今すぐ起業することができるのです。
そして個人事業主として徐々に事業を拡大していき、いずれは法人成り(法人化すること)により、あなたも役員報酬を得る事ができるのです。
役員報酬を身近に
会社員以外で役員報酬を得るには、まずは個人事業主として起業することです。
そして個人事業主から法人化すること。会社で昇進を待つか、自分で起業するか、それはあなた次第です。